2023年9月27日水曜日

季節が原因の希死念慮

【質問】年齢不詳・女性
私は気候と季節でメンタル左右されてしまいます。先週まで日本も物凄い暑さで終わらない日差しと湿度に絶望してたら今週に入ったら朝晩は寒いくらいです。直ぐに極寒の冬がくると思うと体がシンドくて生きてるのが辛いと感じてますが、希死念慮の対象が自然現象の場合はどうしたら良いでしょう?

【回答】
ご質問ありがとうございます。

僕も暑さ寒さは苦手ですし(それもサンパウロにいる理由の一つです)、暑さ寒さが大好きだという人はあまりいないと思います。ただ大抵の人は暑さ寒さを「しんどい」とは思うでしょうけど「死にたい」とまでは思わないでしょう。

季節の変わり目などに郷愁を感じるのはごく普通のことですが、それも鬱状態の人からすれば死にたいぐらいの気持ちになってしまうのでしょうね。「季節性鬱病」なんてものもあったりするぐらいですからね。あなたの年齢は存じ上げませんが、更年期障害が起きるような年代の方であれば猶更そのようになりやすいと思います。

気候は同じ地域に住む人に平等に与えられるものであり、もしそれが希死念慮の原因なのなら、同じ地域に住む人全員が死にたくなっていることでしょう。そしてあなたはもし年中快適な気候の土地で生活していたら心底幸せで死にたくなってはいないのでしょうか?

結局、季節変動はトリガーであってあなたの希死念慮の原因そのものではないのでしょう。暑さ寒さによって希死念慮まで行きついてしまうあなたは、少なくとも広義では完全に鬱状態にあるのだと思います。問題(課題)は決して暑さ寒さなどの自然現象側にあるのではなく、あなた側の鬱にあるのです。そしてそれはあなたが諦めたいだけで解決可能なものです。

鬱というのはそれぞれの形でそれぞれに与えられる、覚り(幸せ)に必要な過程(課題)なんですね。だからどうか鬱状態に陥っている自分を責めないで下さい。ただ乗り越えていけば良いだけなのです。不幸を経験せずに幸せは経験できません。幸せになるためには、まず現時点において不幸なら不幸であると認め、幸不幸は自分次第なのだと認めるところからです。

あなたのことはよく知らないので違っていたら大変失礼なのですが、あなたはきっと解決可能である自分の様々な問題(課題)に対し「自分には無理」と立ち向かわず逃げ続けているために、カルマ(課題)を解消できずに積み重ね、成長とは逆のベクトルに進んでいるために、死にたくなるぐらいの鬱(不幸)に導かれているのでしょう。そしてそんな自分からも目を逸らし責任回避したいために、鬱の原因を自分ではどうしようもない自然現象と生まれ持った生理・気質に転嫁しているのではないかと思います。

もちろんそれも含めてあなたにとって必要な経験・乗り越えるべき課題だから与えられているのであり、それは多くの人が同じですから、落ち込む必要はありません。ただより良い現在・未来を選択すれば良いだけです。

我々が出会うすべての問題(課題)は何か大切なことに気づかせるため・成長させるために創造主から愛によって与えられているものです。そして苦しみというのは、間違った方向に進んでいることに自ら気づかせるために与えられているものなのです。(直接教えてしまっては魂が成長しません)

人間の体というのは感情の楽器であり、どんな出来事(暑さ寒さ・悲しみや苦しみ)が生じてもそれぞれに美しい音色(感情)を奏でる人もいれば、死にたくなるような不協和音を生じてしまう人もいるのですね。

楽器で音色(感情)が出てしまった後からその音色(感情)を無理やり抑え込んでも自分も周囲も苦しくなるだけで、調律の乱れは整いません。また何かが起きる度にまた不協和音を出して自分も周囲も苦しめるだけです。

心の楽器の調律を整えるには、①体という楽器を整えること(健康に気を付け・体調を整えること)と、②考え方(思考・解釈の仕方)を整えることです。

どんな出来事に出会っても素敵な音色(感情)を発することができるように調律を整え、喜びも悲しみも全部含めて人生をオーケストラのように楽しめるようになることこそが魂の成長なのです。

あなたは年齢なりに体をきちんとケアされていますか?食事(特に食事量と精製糖や塩分や肉の取り過ぎ)に気を付け、毎日適度に運動することを楽しまれていますか?人それぞれ個性がありますし、肉体的なケアについてここで細かいことまでは書きませんが、特にあなたがそれなりの年齢になっているのであれば、十分ご自愛なさって下さい。体調が悪い時にポジティブに考えたり他人を思いやったりというのは困難ですから。

そして考え方(心)のケアはされていますか?究極の真理というのは愛でありワンネスです。魂成長のためのプログラムであるこの仮想現実世界は、真理(愛)に近づくほど幸せになるようにプログラムされています。暑さ寒さ程度のことで死にたくなるほど幸不幸が左右されてしまうあなたの考え方はどこかがズレているのでしょう。自分もみんなも幸せになるような考え方こそが真理であり、そのような考え方に向かって成長していたら、暑さ寒さ程度で死にたくなるところまでは行かないはずです。

自分に都合の良いものは赤ん坊でも愛せます。真に大人になるということは、自分に都合の悪いものも自分の成長のために愛によって与えらえれた課題だと感謝しながら乗り越えて行けるようになることです。与えられたものに感謝できない人に、創造主がより良いものを与えたくなるわけはなく、既に与えらたものまではぎ取られ続け、失うことでその価値に気づかされるような悲しい人生になってしまうのは必然です。

人間には自己防衛本能(エゴ)がありますから、誰でも自分が傷つかないために「自分は正しい」と考えていつでも自己正当化してしまうものです。そう、自己正当化というのはエゴなのです。エゴを乗り越えることが成長であり、エゴに捉われていては成長せず不幸になるのが必然です。

特に自分の能力に自信のない人は、「自分は正しい」ということを自信の根拠とするために(正しさに能力は要らないので)必然的に他人の間違っているポイントを探しては責めて愛さず、周囲からも嫌われて愛されず、不幸(鬱・希死念慮)へと導かれることになってしまいます。

人間が成長するのは、自分が間違っているということに気づけた時であり、それを傷つくことだと考えて喜べずにいつでも「自分は正しい」と意地になって、常に自分が傷つかないこと・プライドを守ることを優先してしまっては、成長するわけがありませんし、愛されるわけもありません。

「愛より優先される正義(正しさ)」こそがこの世の苦しみの元凶なのです。多くの人が、己を守るために正しさを主張して誰かを否定・批判して傷つけ、傷つけ返されて苦しめ合っています。その修羅道から離れるには「何が正しいか思考」を捨てて、愛(思いやり)に生きることです。

多くの人が「自分は正しい=価値がある」と思い込むために、自分自身の考え方の誤りが原因で自分が現在不幸になっていることさえ認められずに、水面下で無自覚に鬱になっているのでしょう。運命への呪いに書いた通り、自己正当化と被害者意識は成長拒否の最たるものです。人生という成長のためのプログラムにおいて、成長に反するベクトルは不幸に導かれるのが必然なのです。

反省してはいけないに書いた通り、決して自分を責めないで下さいね。それはみんなに共通した成長課題であり、覚り(真理)への道なのです。自分も他人も責めることなく許し、何か間違いに気づいたら、スティーブ・ジョブズのようにまるで最初から正解を知っていたかのような顔でただただ今現在正解だと思う方を選択すればいいのです。人生は答え(真理)に価値があるのではなく、そこに至る過程(経験)が答え(真理)を価値ならしめるのです。

人間は成長を楽しむためにわざと愚かに創られているのですから、失敗や過ちを恥ずかしいと思う必要は全くないのです。どんな過ちも、成長した後から見れば「あの時の経験(間違い)があったからこそ、今の自分がいるのだ」と失敗や過ちを犯した自分を愛せるようになります。そして己の過ちを認められた時には、既に成長しているのです。

あなたが具体的にどんなカルマ(課題)から逃避しているかはわかりかねますが、鬱の原因は自分自身と相手に対する愛情不足なのですから、ただ自分も相手も愛してそれを実践すればいいだけなのです。

自尊心を下げることは自分自身への愛に反する思考であり、「どうせ自分なんて・・・」と考えて悪い思考や行動がやめられなくなり不幸に導かれますから、決して自尊心を下げないで下さい。人生の苦しみを知り、他人の苦しみを思いやれるあなたは、愛で世界を救うために生まれた天使なのですから。

それでは、あなたの幸せを心から祈っています。

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