2025年3月7日金曜日

孤独との向き合い方

【質問】40代後半 女性 独身
私はもう40代も半ばを過ぎていますが、恋愛経験も乏しく、いまだに独身です。鬱で何もする気が起きず、人付き合いが億劫で仕方がありません。このままずっと死ぬまで独りぼっちなんじゃないかと不安になります。一人で眠る時、呼吸が苦しくなるほどの孤独を感じます。この孤独とどのように向き合って行ったら良いのでしょうか?

【回答】
ご質問ありがとうございます。お気持ち心よりお察し申し上げます。

孤独感に苛まれている時、まるで「こんなに孤独を感じているのはこの星で自分だけなんじゃないか」みたいな感じに思ってしまうものですが、孤独感というのは人間に平等に与えられているものなのです。もし人間に孤独感が与えられずに、独りぼっちでも幸せになれるように創られていたならば、無理して人付き合いをする必要はなくなり、人間関係から逃げてしまう人ばかりになって、愛も成長も経験できないでしょう。「孤独感」こそが人生という愛と成長の物語を成り立たせているマテリアルなのであり、僕らをつないでいる接着剤なのです。

実際、僕が質問箱・電話相談をやっていても孤独に関する質問・相談はとても多いです。そしてみんな一様にそれをまるで自分だけのことのように思い込んでいます。しかしそれこそが孤独に陥っている根本的な原因なのではないかと思うんですね。

実に多くの人が「誰も私のことを理解してくれない」などと考えて、人付き合いをしていても心を開けずに精神的に引きこもっていて、他人の気持ちを全然理解しようとしないために傷つきやすいくせに平気で他人を傷つけ、他人からも自分の気持ちを理解されず、理解したいとも思われないのでしょう。他人の孤独を心から思いやれるような思いやりに満ちた人から、孤独に関する相談を受けた例がありません。きっと他人の孤独など全く眼中になく、孤独そうな人を見ても「この人は嫌な人で自業自得だから仕方がない」とか「この人はきっと孤独に強い人で、自ら孤独を求めているのだろう」などと考えて、自分がその孤独を救おうなどという考えは完全に思考の枠外なのでしょうね。まるで自分だけが救われようとして自ら地獄に落ちる「蜘蛛の糸」のカンダタの如くに。なぜ自分の孤独とばかリ向き合って、周囲の人たちの孤独とは向き合おうとしないのでしょうか?

そのように自分の孤独に埋没している人というのは、エゴの卵の殻に閉じこもってそこから出られず、その卵の殻が割れないように自己防衛に必死で、些細なことも悪く受け取っていちいち傷つき、人目ばかり気にして疲れ果て、自尊心を保つ為に誰かを見下したり責めたりして嫌われ、内心自分を責めて罪悪感と劣等感に苛まれ、どんどん独りぼっちになって心を病んでしまうのですね。鬱というのは自分のエゴに埋没することを原因としており、同時にそれを症状(結果)ともしている悪循環構造なのです。かつての僕もまさにそのようでした。

孤独感というのは、愛によって癒されるようにはできているものなのですが、食欲と同じようにそれが完全になくなるということはないのです。結婚して子供ができて家庭円満だろうと、仕事の人間関係や友人関係がどんなに良好だろうと、死ぬ時は一人であの世に行くわけですしね。そして他人から完全に自分を理解されるなどということはありえませんし、他人を完全に理解できることもありえませんから。

僕らはこの仮想現実世界において「自分は孤独ではない」という夢のように素晴らしい経験をさせてもらっているのです。「自分」が存在し、それと同等の「他者」が存在し、愛を経験することができます。そしてまるで「孤独ではない」というのがデフォルトのように錯覚させられています。とてもありがたいことに。基本的にはみんな両親の愛によって生まれ、血縁という強い絆が存在し、周囲に愛されて育つのですからね。もし誰からも愛されていなければ、子供というのは育ちません。

しかしそれは「愛」というものを経験させるため・実感を通じてその価値を知るために「創られた幻想」なのです。本当は僕らは唯一の存在である創造主自身なのであり、絶対的に孤独な存在なのです。つまり「孤独である」方がデフォルトなのです。我々は創造主意識の分離意識なのであり、本当は絶対的に孤独な存在であることを敢えて忘れさせられ、人生の中で愛を経験させて貰いつつ、それとは相対にある孤独感を創造主と共有し、また「孤独ではない」という経験をさせて貰っていることへの感謝を通じて、創造主と繋がっているのです。

創造主は我々分離意識の人生経験を通じて愛を実感しようとしているのです。しかし愛を実感するためには、その相対的な概念である孤独を経験的に知る必要があるのです。ただしそれは必要悪のものであって、主目的はあくまで我々と共に経験を通じて愛を実感することにあるのです。

あなたは人類というものが確かに存在し、自分をその社会の中のつまらない脇役の一人だと思っているのでしょう。でもそれは幻想なのです。あなたは創造主の一人娘(息子)なのであり、経験主体者(プレイヤー・主人公)なのであり、他者はみんなあなた自身の反映(NPC)なのです。我々は分離意識と個性を与えられているために「私と他者とは別な存在である」と思わせられているだけなのです。そしてそれは愛を経験的に知るために必要な仕組みなのです。

「見えないものに向かう時 人は誰も孤独」
創造主との関係は誰しも一対一なのです。世界中に何十億人いようと、誰の背中にも隠れることはできないのです。そして人の孤独を思いやることこそが愛です。

自分が本当は究極に孤独な存在なのだとわかると、他者の存在というのは実にありがたいものだとわかって心からの感謝の気持ちが湧きます。人生はRPGであり、クリエイターからのメッセージは常に他者・出来事との出会いとインスピレーション・感情・経験を通じて伝えられるのです。偶然の出会いというのは存在せず、すべての出会いはあなたの人生のシナリオ上必要だから与えられているのです。

孤独に陥る人というのは、他者の存在のありがたみ・人生のありがたみというのを真に理解しておらず、個性というのは欠点や過ちと不可分なものなのにそれを許し合い補い合うことで愛し合おうとせず、出会いをないがしろにして平気で他人を嫌って避けて感謝せず、何か良くないことがあれば思いっきり自分が原因なのに誰かのせいにして恨みで返して運命を呪い、気に入らないこと・傷つけられることがあればすぐに人間関係を切り捨ててしまっているために、孤独・不幸に誘われてしまうものなのです。


嫌な人を避けたら物語というのは成立しません。のび太はどれだけバカにされてイジメられても友達をやめませんし、学校に行かなくなったりもしません。だから物語が成立しているのです。

人を避けるのは他者の存在に対する感謝のなさと被害者意識が原因であり、それは物語の拒否・成長の拒否なのですから、この人生という「魂成長のプログラム」において、どんどん自分を不幸な方に追いやってしまうのが必然なのです。与えられらたものに感謝できず、成長しようとせず、ラクをしよう・逃げようとしているような人間により良いものを与えて幸せにしたら「魂成長のプログラム」は成立しませんからね。

すべてが創作であるこの世界に偶然などというものは存在せず、全ての出会いが創造主からの贈り物なのです。それを偶然だなどと考えて心から感謝していなければ、目の前の人を全力で愛さなくなるでしょうし、欠点や過ちを理由に嫌って避けてばかりいるようでは、他人からも愛されずに孤独・不幸に陥るのが必然なのです。

あなたは今鬱なのでしたら、あまり無理をせずちょっとずつでいいので、どうか自分も他人も許して愛せるよう、愛情を無条件化していく方向で努力してみて下さいね。もし働くのが無理なら、診断書を書いて貰って堂々と生活保護を受け、できるだけ利害関係が発生しない趣味やボランティアから人付き合いを始めてみて下さい。

あなたが愛した人はどんどんあなたの心の仏国土に写し取られ、どんどんあなたの心が豊かになっていきます。次の世に持ち越せるのは、その住民たちだけなのです。欠点や過ちは誰にでもあるもので、それを理由に嫌ったら誰も愛せません。人の価値に序列をつけず、優越感や劣等感を感じようとせず、ただただフラットに愛して下さい。

そして鬱の人は自分を責めることで気持ちの整理をつけがちですが、そのようなことはもうやめて下さいね。全ての存在である創造主からすれば、あなたが自分をイジメるのも他人をイジメるのも、右手が左手をイジメるようなもので、同じ事なのです。自分ならいくらイジメても構わないという考え方は、創造主からすれば不遜な考え方なのです。どうか創造主より与えられし「自分」というかけがえのない宝物を最後の最後まで見放さずに大事にして下さいね。

あなたがご結婚されるかどうかはもちろん僕にはわかりませんが、結婚・出産などを幸せの条件のように考えないで下さいね。幸せというのは自分の考え方(世界観)によってしかもたらされないものなのです。幸せというものを条件化して考えることこそが不幸の元凶なのです。結婚できない=不幸のように考えないで下さいね。そういう自分以外のものに幸せを依存する考え方では、自分以外のものに振り回され、また相手の負担になって避けられて良縁も益々逃してしまうようになってしまいます。どうか結婚しようがしまいが幸せになれる考え方(世界観)を手に入れて下さい。そしてどんな相手にもどんな結果にも振り回されず揺るぎなく感謝し幸せになれる強い人になって下さい。あなたを幸せにできるのはあなただけなのです。

ちなみに日本の生涯未婚率(50歳時未婚率)は2020年の調査で、男性が約28.3%・女性が約17.8%であり、上昇傾向にあって、2030年までに男性の3人に1人・女性の4人に1人が生涯未婚者になると推測されています。一方離婚率は2022年の統計で婚姻件数504,930件に対し、離婚件数179,099件で約35%となっています。そして生涯未婚者と離婚後再婚しない人を合わせた「生涯独身率」は、男性で約50%、女性で約40%と推定されています。そして死別して再婚しない人や、離婚まではしていなくても精神的には断絶していて別居状態のまま生涯を終える人はかなりいるでしょうから、日本人の過半数が「実質的に独身」で生涯を終えるのです。仲間だらけですね(苦笑)。

少なくとも結婚すれば孤独じゃなくなる・幸せになれるというものでは全然ないのです。幸せというのをステータスか何かと勘違いして、見下されないように見栄を張って幸せを装い、多くの人に慕われ愛されているかのようにアピールする人は多いですが、本当に幸せかどうかは本人以外にはわからないものです。

まだ孤独なのは自分だけだと思いますか?お互い思いやり合える人間になって幸せに行きましょうねね。実際に僕はアラフィフの独身ですが、考え方(世界観)・生き方によって幸せに生きています。これは強がりではなく心からそう思っているので、かつての自分と同じように不幸に陥っている人みんなを心から(無償で)救いたくてたまらないのです。全人類をみんな兄弟姉妹のように思って助けることしか考えていませんが、これは正直結婚していたらどうなっているかわかりません。あなたももし結婚できないようであれば、僕と同じような使命・シナリオにあるのかも知れませんよ。どうか僕のnote&質問箱を参考に、幸せになれる考え方・生き方を手に入れて下さいね。

それでは、あなたの幸せを心からお祈りしております。

■本日の処方箋
誰でも自信満々になれる方法
自分と他人の愛し方

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