2023年4月2日日曜日

ルックスに対する劣等感

 【質問】20代前半・男性
初めまして。

不幸自慢ではありませんが、自分は生まれつき体の線が細く、身長も160cm代と低く学生の頃からかなり揶揄われて来ました。中高生の時は自分が好きになった女子が陰で自分の体についてバカにしてたり、クラスの男たちからチビなのは男としてダサいwwみたいに言われたりしました。

こういう経験をしたからか、自分は今でも人から見下されるのがめちゃくちゃ怖いです。行動や意思決定の際に自分がしたいかどうかより人から見てどう映るのか、馬鹿にされたりしないか?ということばかり気にしてしまいます。気にしても仕方ないのは分かっていますが、どうしても人から見下されたくないという気持ちを改善することができません。自分の悪癖に対するシンヤさんのアドバイスをお聞かせ願いたいです。

また、男として〜〜みたいな意見に縛られるのは良くないと思いますか?


【回答】
ご質問ありがとうございます。僕もコンプレックスによって目覚める前までの人生の大半をスポイル(台無しに)してきた人間なので、お気持ちはよくよくわかります。

まず、特にあなたはまだ若いので、もう少し自身のコンプレックスというものに対して反発心を持ってもらいたいです。

コンプレックスに苛まれている時は、己の不幸をすべてそのせいにしてしまい、自然と孤独になって周囲が見えなくなるものですが、世の中にコンプレックスが何もない人間というのはいないのです。それはあなたがうらやましいと思うような世の成功者たちにも必ずあるのです。実際、政界・経済界・芸能界などを見ても、世の成功者というのは背が低い人がかなり多いですし、そうでなくても貧困など何らかの理由で恵まれない幼少期を過ごしてきた人がとても多いのです。

悪いカルマの解消法」にも書きましたが、コンプレックスは創造主が人それぞれみんなに与えているプレゼントであり、それがカルマ(=魂の成長のために与えられた課題)なのです。世の成功者の多くはコンプレックスに負けないようそれをエネルギー(原動力)に変えて努力を続けてきた人であり、逆にコンプレックスが弱くてそういう反発エネルギーがない人はきっと成功しないでしょう。コンプレックスは創造主から成長を期待されて与えられている宝物なのです。だから己のコンプレックスをポジティブなエネルギーに変えられず、バカにされる度に傷ついて気落ちし、我が身の不幸を嘆くばかりで努力しない自分をコンプレックスを理由に正当化し、最初から負けを認めて諦めているような人は、そういう人生になる定めなのです。


ボールは圧力をかけられることで反発して前に飛ぶものであり、凹んだまま穴が開いて空気が抜けてしまうボールの様になってはいけません。そしてあなたをバカにしてくる人はたいまつのように火をつけてくれているのであり、湿気ってばかりで全く燃えないのでは時代の暗闇は照らせません。

ポジティブさ・明るさってものすごく大事ですよ。あなたは無自覚にいわゆる鬱状態に陥っていて、自分が暗くてダメな人間だと思っているかも知れませんが(僕も鬱の頃は自分をそう思っていました)生まれつきネガティブで暗い人間などいないのです。もしあなたがネガティブで誤った考え方を積み上げてきたことに気づいてそれを乗り越えて赤子のように屈託のない明るさを取り戻すのなら、きっと同じようにネガティブで暗くなっている人を明るくして救えるメシアになれるでしょう。というか、そうなることが使命なのであり、今までコンプレックスにスポイルされ残念な青春を過ごしてきたのも、あなたなりに衆生を救うという使命を果たすために与えられたカルマ(課題・設定)なのだと愛で解釈して下さい。

宇宙の仕組み」に書いた通り、世界はP2Pのネットゲームのようなもので、ログインしている時点(自意識が存在する時点)で、自分が世界の主人公なのです。それがぴったり重なり合っているためにみんな客観的世界が存在すると錯覚し、自分をその世界のわき役のように思っていますが、その錯覚こそが人間に与えらえた無明なのです。そしてその無明による劣等感・無価値感を乗り越えて自分が主人公であること・自他の存在にとてつもない価値があることに目覚めるところが尊く素晴らしいのであって、それがこの人生というRPGのシナリオの核なのです。人生というRPGはすべからく主人公である自分次第にデザインされているのですから、変わるならまず自分からです。

創造主は因果応報という法が支配している世界を作り、あなたの魂が自分に与えられた自由意志により自発的に成長しようとする姿を一秒も休むことなく見守っているのです。あなたのことを表面的にしか見えていない他人の評価を気にして自分を偽るのではなく、あなたのすべてを見ている創造主が自分をどう評価するかを考えて下さい。そして創造主があなたに移譲した「自分自身を評価する」という最も尊い権限を、易々と他人に譲り渡さないで下さい。

人生はRPGであり、また映画でもあります。主演の自分を勝手に端役だと勘違いし、自分に与えられた配役・シナリオに不平不満ばかり言って全力で演じようとしない俳優に、監督(創造主)がより良い配役・シナリオを用意してくれるなどということはありえないのです。

自分に都合の良いものは赤ん坊でも愛せます。真に大人になるということは、自分に与えられた困難も、自分の魂の成長に必要だから与えられたのだと感謝しながら乗り越えられるようになることなのです。他人が羨ましいと思うものが与えられなければ感謝できないという人の感謝に価値はありません。既に与えられているものに感謝できない人間に、創造主はもっと与えようとは思わないのです。それどころか既に与えられたものまではぎとられ続け、失うことでその価値に気づかされるような悲しい人生になってしまうことでしょう。まず何かを経験し、感じることができる主体者として人生を与えられていることに感謝できるようになって下さい。「そんなの他人にも与えられている当たり前のものじゃないか」と他人との比較で幸不幸を判断し、感謝するかしないか決めようとすることが不幸の元凶だと気づいて下さいね。「当たり前」は「有難い(感謝)」の対義語なのです。

あなたにはあなたという主人公だけにアレンジされた魂の成長のためのシナリオがあるのであり、自分を他人と比べて不平不満に思うこと自体が贈与者たる創造主への不義なのですから、それは当然その分身たる自分に返ってくるのです。

主人公のあなたにはそのシナリオ上で最もふさわしい外見が衣装のように与えられているのですから、それに文句を言うのではなく愛で解釈し、感謝しながら、未来に用意されているシナリオの中で、よりよいシナリオを掴んでいくことが大事です。「自由意志は存在するか?」に書いた通り、人生は行動の選択ではなく解釈の選択(世界観)により創られるのですからね。愛で解釈するか恨みで解釈するかでシナリオは全く違ったものになります。

外見を誰かにバカにされても、それは衣装のようなものであなた自身(魂)ではありません。与えられた衣装が面白いなら一緒に笑えば良いだけです。自分の人生を俳優目線ではなく創造主目線で見られるようになって下さいね。「詐欺被害に遭って悔しい」にも書いていますが、自分を笑う視点を持つことは幸せに生きる上でとても大切なことなのです。外見に対する他者評価ぐらいでいちいち傷ついているようでは幸せになりようがないです。

特に日本人は幼少期から常に他者評価に依存するように洗脳されています。「人の価値とは?」に書いていますが、世の中みんな他者評価依存で、人間の価値が「存在」にではなく「能力」にあると思って人の価値に序列をつけるような差別主義者だらけになっています。それがあまりに常識になり過ぎていて、誰もそれを疑う視点すら持てていないのです。そしてそれこそが我々に共通した乗り越えるべきカルマ(課題)なのです。

人生というRPGにおいて、他人はすべからく脇役のNPCであり、タチの悪い常識を押し付けて、映画マトリックスのエージェント・スミスのようにみんなを自分のコピーのようにして脇役に引きずり下ろし、主人公として目覚めることを阻止してきます。そしてこのRPGはあなたの愛と勇気を試し、魂の成長を促すためのものなのですから、世界はありとあらゆる手段であなたを脅し、傷つけ、怒らせ、失望させ、堕落させてきます。しかし主人公であるあなたは、決してそれに屈してはいけないのです。思考・行動の選択肢があるのなら、常により愛と勇気が必要な方を選んで下さい。最終的には必ずそれが正解になりますから。

あなたは体が小さく華奢な男には価値がないかのように思い、自分を蔑むのが趣味みたいになっているようですが、それは世の中に山ほどいる体が小さく華奢な男みんなを蔑んでいるのと同じなのです。まずあなた自身が「能力などにより人に序列をつける考え方」をしている差別主義者になっていることに気づかなくてはいけません。あなたも他人も等しく創造主の分身であり、自分を蔑むのも他人を蔑むのも同じ事で、それは全部自分自身に返ってくるのです。

他人から評価されなければ価値がないと思って傷つき、自分を偽ってまで他人に評価されようとするのは社会病理です。このあたりの話は「嫉妬・劣等感で苦しい」にも書きました。特に日本人は幸せでさえもステータス(他者評価)と誤解し、見下されて傷つかないために幸せを装い、幸せそうに見られることで幸せを感じようとし、いつも他者評価を気にして自分を偽るために逆に本当の幸せからどんどん遠ざかっています。

どうかもっと自分自身も他人も無条件で許し愛せるようになって下さい。「反省してはいけない」にも書いてますが、人が良い思考・行動をし、悪い思考・行動に自ら歯止めをかけるのは自尊心が原動力なのであり、自尊心が高まれば自然と人は自分をもっと好きになるように思考・行動するようになり、嫌いになるような思考・行動は自重するようになるのです。だから自尊心を育てることが何よりも大事で、自分の自尊心も他人の自尊心も下げてはいけないのです。世界はすべてが同一の存在(ワンネス)なのであり、自尊心と他尊心は同時にしか上がりません。

あなたをバカにした同級生たちは誰かの欠点や過ちをバカにして相手の自尊心を下げることによって自尊心を上げようとし、いつかそれが自分に返ってきて傷つき不幸になることになるのが必然なのであり、他人をバカにする人は可哀そうなNPCなのです。人の価値に外見や能力で序列をつけるような考え方をする限り、幸せになることはありえないのです。あなたは嘲笑する側が最終的に幸せになるシナリオの物語を見たことがあるでしょうか?嘲笑は負けのフラグなのです。本当に自信があって幸せな人は他人をバカにして偽りの安心感にすがる必要はないのです。だからあなたは決して他人からの嘲笑に屈せず、また決して嘲笑する側にならず、あなたを嘲笑する人たちにも慈愛の気持ちを持って幸せに導いて救って下さい。あなたが主人公のRPGに、あなたの救いの対象でない人はいないのです。

コンプレックスというのは自分で受け入れられれば、相手を安心させる長所になるのです。逆に自分で受け入れられず身構え、バカにされたら傷つきビクつくようでは益々バカにしてくるような人を引き寄せてしまうことでしょう。これも僕はよく容姿をバカにされて傷ついてきたのでよくわかります。今はイジられても一緒に笑うだけで、バカにされているとは全く感じません。

自分のコンプレックスを自分で受け入れてありのままを愛せない人が、こちらのコンプレックスを受け入れてありのままを愛してくれるわけがないことは確実なので、自然と人から避けられて孤独に陥り、気づかない間に自分の人生の物語をどんどんつまらなくしてしまうのです。

相手は自分のコンプレックスゆえにあなたをバカにしてくるのでしょうから、あなたがバカにされてもあなたがいつも自分のコンプレックスを受け入れ、堂々としていてバカにされても気にせず、むしろ乗っかって笑いに変えれるような人間になれば、相手も自分のコンプレックスが気にならなくなるでしょう。それが救いなのです。

体が小さいことをバカにされたら「時代は省エネなんだよ」「長生きするのはみんなチビや。200まで生きたるわ!」「誰がリトルグレイやねん?お前アダプションしたろか?」って感じで、いっぱい持ちネタを増やしていって下さい。それができるようになれば、ずっと周囲から愛され、また幸せにもなるでしょう。逆にせっかく容姿や能力に恵まれ、たゆまぬ努力によって世間的に成功している人でも、それをひけらかして周囲をバカにするような人間は愛されませんし、不幸に吸い寄せられる定めなのです。

人生というRPGにおいて常識というのは初期設定であり、必ず過ちを含んでいます。常識(初期設定)がそのまま真理ならそのRPGにプレイ要素はありません。間違った常識に立ち向かって真理に向かうところにこのRPGのプレイ要素はあるのです。ただ我々は常識(コモンセンス)があるから他人と気持ちを共有できるのですから、闇雲に常識に逆らえば良いというものではありません。真理というのは人を幸せにするものであり、ある常識があなたの心を苦しめ不幸にするのなら、その常識はあなたが乗り越え覆すべき課題なのだと理解して下さい。容姿で人の価値を判断しようとすること自体が人間に与えられた無明なのであり、たった数人にバカにされただけで「背が低く華奢な男はダメ男」などと勝手に常識化して己を蔑むようでは自分の魂のレベルを下げるだけです。

世界はあなたの解釈(世界観)が創っているのですから、もっと素敵な世界観を持って下さいね。今はあなたがネガティブな解釈によりネガティブな世界・物語を創り出しているために、人からも神様からも愛されず、みんなが無意識にあなたの世界の住民になりたくない・あなたの物語には出演したくないと拒否されている状態なのでしょう。それはあなたのルックスが原因なのではなく、あなたの解釈がネガティブさが原因なのです。ですからみんながあなたに会いたい(あなたの世界の住民になりたい・あなたの物語に出演したい)と無意識に感じて引き寄せられるぐらいに、すべてを愛で解釈し、素敵な世界を創り出して下さい。

リンクが多くて恐縮なのですが「誰でも自信満々になれる方法」は必ず読んで欲しいです。そこに書いたようにあなたが出会った人を例外なく許し、尊敬し、感謝し、愛せるようになっていけば、どんどん自分を許し、尊敬し、感謝し、愛せるようになります。欠点や過ちがない人間はいませんから、それを理由に自分や他人を愛さないというなら、誰も愛することはできません。欠点や過ちは許し合い・補い合い・助け合うことで愛し合えるためのマテリアルだということを忘れないで下さい。

というわけで、不幸自慢は不幸を乗り越えて幸せになってからにしましょう。

>また、男として〜〜みたいな意見に縛られるのは良くないと思いますか?

ここまで書けば言わずもがなと思いますが、他人の意見・常識に縛られること自体がナンセンスです。そんなことをしているから人生が自分のものではなくなり、脇役NPCとしてつまらない人生を送らなければならなくなるのです。早く主人公であることに目覚め、タチの悪い常識を覆し、大逆転劇を起こして人生を素晴らしいものにして下さい。

最後に、クドいようですが最も大切なのは自尊心なのですから、今までの自分を責めて落ち込んではいけません。あなたの魂の成長の為に必要な過程だったのだと愛しながら、よりよい自分に既になったかのように思考・行動し、より良い未来のシナリオを選択することを心がけて下さいね。

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