【質問】20代女性
過食がやめられません。どうしたらやめられるでしょうか。
一年ほど前、過度な労働が続き食べる時間がなく体重が減り、労働に耐えられず仕事をやめたときから過食癖がつきました。20kg増えたり10kg痩せたりを繰り返していますが、ここ2ヶ月毎日過食衝動に負け、自分では止められなさそうな気がしています。
一日最低でも3000kcalほど、ひどいときは6000くらい食べています。ジャンクフードやお菓子、カップ麺などが主です。
原因は、体型や体型への世間の評価に過敏になっていることが主だと思います。また、シュガーハイを求めている意識もあります。唯一の依存先を過食にしている意識もあります。
精神病等の診断はされていませんが、本能を抑え続けるのは神への冒涜なんじゃないか、怒られるのではないか、罰せられるのではないかという不安恐怖があります。実際、お腹は減っていないのにもかかわらず過食衝動が抑えられない、少しでも胃にスペースが空いたら何かを詰め込まなければという強迫観念からくる過食衝動がほとんどなので、本能は関係ないと思います。
現在実家に居させてもらっておりますが、皆揚げ物や油もの、ジャンクフードをよく食べるので禁欲が続いていても目についたもの、出してもらったものがトリガーとなって過食衝動に負けてしまうことがよくあります。家族は私が過食をやめたいこと、過食してしまっていることを知っておりその姿勢にはとても感謝しておりますが…。
よろしくお願い致します。
【回答】※10月12日更新
ご質問ありがとうございます。
まず、現代社会において過食になってしまうことはごくごく普通の事であり、程度の差こそあれみんな必要以上には食べています。
現代は資本主義の末期にあり、よりたくさんのものを売るために、現代の食品には満腹中枢(本能)を狂わせ、過度に食欲を刺激する物質が大量に含まれているのです。その上あらゆる媒体から常に食に関する広告を見せられているのですから、食欲を我慢できなくなるのが普通であり、そこに罪悪感を感じる必要は一切ありません。
満腹中枢を狂わせる化学物質の代表例は精製糖と化学調味料ですね。あなたがよく食べるジャンクフードやお菓子やインスタント食品にはそれが大量に含まれているので、満腹中枢(本能)が狂わされるのは当然なのです。
野生の猿は別に忍耐力が高い訳ではないのに、満腹中枢が正常に働くので決して肥満にはなりません。しかし人間の食べ物を与えるとあっという間に肥満になってしまうのです。
ですから過食になってしまうのはあなたが悪いわけじゃないですし、他の多くの人も同じように悩んでいると思います。でも社会システムや誰かを悪者にして責めても仕方がありません。それは人生というRPGの初期設定であり、乗り越えるべき課題なのです。まずは「自分と他人を責めるのを同時にやめる」っていうことがあらゆる精神的問題の解決に一番大切な点であり、そこからがスタートです。
人生の課題はすべて「自分のせいじゃないけど、自分が変わらない限り何も変わらない」ということです。ゲームのバイオハザードにおいてゾンビが出てくるのはプレイヤーであるあなたが悪いからではありません。それはゲームの基本設定なのです。ゾンビやゾンビを作ったアンブレラ社やゲームを作ったクリエイターを責めてもゲームは進みません。ただ自分を成長させるべく前に進めば良いのです。
<具体的な解決法>
まず、満腹中枢を壊すもの(精製糖や化学調味料)が入った加工食品を摂るのを極力控えて下さい。そして食べる量自体をいきなり減らそうとせず、太りにくくて消化が良くて体にも良いものをたくさん食べるようにして下さい。GI値が低く食物繊維が豊富なものが良いです。食事をほぼ植物由来のみにして動物由来のものは極力避けて下さい。玄米・とうもろこし・芋類・豆類・野菜や海藻のサラダやスープなどがおすすめです。間食はナッツが良いです。できるだけ他の食事から時間を離して下さい。化学調味料は使わず、天然塩やハーブなどを使うようにして下さい。それもあくまで適量で。どうしても甘味が必要な時は、料理ならみりん、飲み物などなら天然の蜂蜜・オリゴ糖・黒糖などを使い、精製糖は使わないようにして下さい。グルテンも極力は避けた方が良いです。
そしてチートということで、週1食だけは大好きな人(家族でも友人でも恋人でも)と、好きなものを制限なく食べて下さい。人は「死ぬまで我慢しなければいけない」と思うと絶望して諦めたくなるものなので、ガス抜きは必要なのです。お菓子でもジャンクでも肉でも何でも大丈夫です。
過食になると胃が常に大量の食事を消化しようとして胃酸が出過ぎ、その不快感や痛みを防ごうとして常に食べようとしてしまうので、胃酸過多を抑える漢方の胃腸薬をしばらくは常用して下さい。
そして菜食に慣れてきたら、一日で良いので水断食をしてみて下さい。野菜ジュースなどは飲んでも大丈夫です。一日でも胃が小さくなれば、自然とたくさんは食べれなくなります。断食についてはこちらに詳しく書いています。「断食の意義」
運動もとても大事です。仕事で疲れていると運動などしたくなくなるものですが、運動しないと余計に疲れやすくなってどんどん仕事がキツくなります。鬱になると運動したいという気持ちを最初に起こすところが思いっきりハードルが高くなってしまうので、疲れていてもまだ元気のあるうちに運動しなければいけません。もし病んでいるならまず休むことです。運動の時間が全く取れないような仕事なら、そもそもやるべきではありません。我々は奴隷ではないのです。
そして数カ月して目に見えて効果が表れるまで、体重計に乗るのはやめて下さい。そういうので一喜一憂することもストレスの元です。特に菜食に切り替えた直後はカロリーの効率も体内水分量も上がって一旦体重が増えるので、体重で進捗を測ろうとするとモチベーションが下がってしまいます。
<精神的な解決方法>
過食は食事依存症であり、アルコール・タバコ・麻薬の依存症にしろスマフォ・ゲーム依存症にしろ「自分自身と向き合いたくない」という逃避心理が根幹にあり、要するに何かに依存することで気を紛らわせようとしているのです。その依存対象が何であれ、本質は同じなのです。その自分自身から逃れたいという逃避心理の根幹には「劣等感」と「罪悪感&羞恥心」があるのです。それはみんなに共通してある課題なので、落ち込む必要はありません。乗り越えれば良いだけです。
<劣等感の克服>
まず「誰でも自信満々になれる方法」に書いてあることを実行してみて下さい。出会った人を例外なく無条件で尊敬し、感謝し、許し、愛することです。
「宇宙の仕組み」等で再三ご説明させていただいている通り、人生というRPGの主役はあなたであり、あなただけにアレンジされたシナリオがあるのです。自分と他人を比べるのを一切やめて下さい。他人とは全員がNPCであり、あなた自身の鏡でもあるのです。あなたがしているネットゲームで他のプレイヤーがあなたと共通の世界線にログインしていたとしても、彼らのゲームの進捗などあなたには一切関係ないのです。現在のレベルの低さや、自分に与えられた特徴・特質や課題に嘆くことなく、ただただ自分に与えられた成長の物語を楽しんで下さい。世界=あなたであり、あなたが出会う人みんながあなたという世界の一部であり、あなたの心の仏国土の住民なのです。あなたが劣等感を感じるようなどんなにすごい人でもあなたのNPCに過ぎません。すごい人を見たら、自分自身(の一部)がすごいのだと思って喜んで下さい。とにかく他人と比較するのをやめることです。欠点は誰にでもあり、あなたと同じ欠点を持つ人もたくさんいます。それを許し合い補い合うことが愛です。
<罪悪感&羞恥心の克服>
「罪と恥の存在意義」をぜひ読んで下さいね。罪と恥は幻です。それは人間たちが許し合うことでより深く愛せるように創造主から贈られたものです。人間は罪や恥により自分だけ特別であるかのように悩み苦しむものですが、それは本質的に誰もが持つものであり、出会った人の罪や恥を一つ一つ許してあげることが、自分自身を許すことに繋がるのです。許すことこそが人間に創造主より与えられた最大の権限移譲であり、それこそが愛なのです。自尊心と他尊心は同時にしか上がらないということをよく覚えておいて下さい。
色々嫌な考えが頭を支配するのであれば、読経をおすすめします。特に「南無妙法蓮華経」のお題目口唱は簡単で効果が高いです。ただただ無心で唱えて下さい。そして自分と向き合うのが苦痛でなくなってきたら、瞑想などして心を静めて下さい。
すべての精神疾患は基本的に「自尊心の病気」であり、今の「適者生存・不適合者排除型」の病んだ社会で、常に他者比較に晒されて自尊心を病んでいない人はほとんどいません。その「自尊心の病気」をみんなで助け合って克服していくことが我々人間に課せられた共通の課題なのです。もしあなたが自尊心を回復することができたなら、過食や鬱などの問題も自然と解決されることでしょう。
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