2022年6月20日月曜日

心から感謝できない

【質問】
どうやったら出会った人や出来事に心から感謝、愛することができますか?

感謝をするとき、思考や上っ面でしかできてない自覚があります。生きてることや出会った人、自然、感じる心などあらゆる価値を客観的に見てみますが、「そうかもね」くらいの感情です。特に「出会った人をみんな人生という自分が主人公の物語の共演者として例外なくその存在に感謝する」ということが難しいです。

【回答】
ご質問ありがとうございます。

「感謝の気持ちがなければ幸せにはなれないのはわかるけど、自分が幸せになってないと心からは感謝できない」僕が鬱の頃はまさにそのような矛盾に苦しんでいたので、お気持ちは痛いほどよくわかります。

ただ、すべてを創った創造主の視点で考えてみて下さいね。全知全能の彼に我々ができることは感謝することだけであり、僕らはそのために創られたようなものなのです。誰でも喜ぶようなもので、他人にはあまり与えらえていないようなものが自分に与えられないと感謝できないというなら、そのような感謝に価値はないのです。そもそも既に与えらえたものの価値がわからない人間にどれだけ与えても感謝などされないことは自明です。

自分に都合の良いものなら赤ん坊でも愛せます。創造主は人間に「常に自分の魂の成長にとってベストなものが与えれれている」ことに気づいて感謝して欲しいのです。そしてそのような感謝にこそ本当の価値があり、創造主から喜ばれるのです。でもそれを創造主自ら言うと意味がないので、自発的に感謝するように導いているのです。僕らが自分に感謝し愛するAIを作ってそのAIから感謝され愛されても何の価値も感じないでしょう。だから我々は自由意志が与えられ、通常は「感謝しない・愛さない」という選択肢を選ぶように作られているのです。だから努力してそこを乗り越えなければならないのです。

あなたは「客観的に見て」とおっしゃっていますが、それは単に自分と他人を比べて、自分に与えられているものは当然他人にも与えられている価値のないものだと考え、自分には与えられず誰か他人に与えらえているものをうらやんで不満に感じているのでしょう。

しかし人生というのは自分だけに与えられた自分を主人公とするRPGであり、他人というのはNPC(脇役のAI)のようなものなのです。例えどんな有名人や大人物であってもです。自分以外の人間は全員自動で動いているだけのAIでないことを誰もあなたに証明できませんし、あなたも自分がAIでないとを他人に証明はできません。他人がAIでないかどうかを確かめるのは、夢の中で会った人に「これは夢ですか?」と尋ねるが如しです。

この我々のいる仮想現実世界はネットゲームのようなもので、ログインしている全員が主人公です。でも他人のゲームの進捗は自分がゲームを楽しみにながらクリアを目指す上では何の関係もないのです。他人がどんなアイテムや能力を持っているかとか、一切関係ありません。自分の成長に合わせてベストなものがちゃんと与えられていることに気づいて下さい。ゲームの設定やシナリオに文句を言っていてもゲームは進みませんし、ゲームクリア(覚り・世界救済)を目指して冒険をしないなら、レベルアップしないのは当たり前です。何よりゲームをさせてもらえていることに感謝の気持ちがないなら、クリエイターの愛を受け取れなくて当然なのです。

我々が普段使っている「客観」というのは他人目線のことです。でも自分以外がNPCの世界で、そんなものは意味がありません。あなたにはあなたに向けて完璧にアレンジされたストーリーがあり、あなたの世界で主人公資格を与えられているのはあなただけなのです。誰もあなたにはなれないのです。他人と自分を比較することがいかにナンセンスかに気づいて下さい。

あなたは目覚める前の僕と同じで、人間の価値が何かに気づいていません。それは無理もない事です。今の世界は能力を価値とされ、それはお金をいくら稼げるかで判断されるからです。でもそういう基本設定があるからこそ、人の価値に気づくことは尊いのです。「人の価値とは?」必ず読んで下さい。

あなたは主人公ですから、創造主とは一対一の関係であり、あなたの世界にNPCが何億人いようと、あなたはその背中に隠れることはできません。他人の言うことやること・常識は一切言い訳には使えないのです。

本当の客観とは、創造主(クリエイター)視点で自分という主人公(俳優・アバター)とその物語を俯瞰して全体的に見ることです。あなたが自分の人生という物語の作家だったとしたら、どんな素敵な物語を作るでしょうか?最初から何の困難もなくずっと幸せなだけの物語を作りますか?そんな物語はつまらないですし、成長もしませんし、そもそも不幸を経験せずに幸せを感じることはできないでしょう。もし人生を本当に素敵な物語にするなら、ギリギリ乗り越えられる困難を与え続けてそれを乗り越えて成長し続ける物語にするはずです。そして実際あなたは記憶を消されているだけで、自分でそのようなシナリオを描いてこの仮想現実世界に生まれてきているのです。

クリエイターである本当のあなたは、自分が作った物語の主人公から「成長させるために与えた困難」を恨まれ、少しも成長しようとせず、望むものを与えられてないことに不平不満ばかり言われたら、その主人公にもっと良いものを与えたいと思うでしょうか?どれだけ与えてもどうせ当たり前だと思われるだけなのに。

もし主人公であるあなたがクリエイターから与えられたものに心から感謝できないようなら、既に与えられたものまではぎとられ続け、失うことで価値に気づかされるような悲しい人生になるでしょう。僕がまさにそうなりかけていたので、あなたにはそのような人生を送って欲しくないのです。

我々が当たり前だと思うことは何一つ当たり前ではないのです。「感謝」の対義語は「当前」です。「ありがたい」は「有り難い」ことに気づくことなのです。既に与えられているものの価値に気づき感謝することが我々の存在価値なのです。与えられた能力を自分のもののように考えて、それを磨くことによって他人の評価とそれに付随した金銭を得るためではありません。

当たり前と思わされていることを一つ一つ感謝できるようになることで、感謝したくなる⇒幸せになる⇒もっと感謝したくなるという好循環に入ることができます。

感謝=幸せです。この公式は創造主が作った絶対的なもので、誰にも揺るがすことはできません。僕らは感謝することで創造主に存在価値を与えるために存在しているのですから、心から感謝するほどに幸せにしてもらえるのは自然なことなのです。感謝しなければいけないからといって上っ面で感謝したところであなたの心も含めて全てを見ている創造主には意味がありません。与えられたものの価値に気づき、自発的に心から感謝したくなるような素敵な哲学を構築していって下さい。

存在のありがたさに気づけたなら、愛は心から溢れ出します。それは出せば出すほど増えて連鎖していくものなのです。感謝しなければいけないから感謝する、愛さなければいけないから愛する、というのでは自分が苦しくなるだけです。どうか存在すること(この世に生まれてきたこと)のありがたさに気づいて下さい。

創造主は存在のすべてであり、好き嫌いを言っていたらその愛は受け取れません。すべての存在と和解して下さい。それは我慢することではありません。我慢は読んで字の如くエゴで自分を満たすことであり、我慢しているうちは心では和解できていないのです。まずは許すことです。僕らは全知全能の創造主に変わって、欠点や過ちを許し合い補いあって愛し合い、失敗から学んで試行錯誤しながら成長するという、創造主にはできないことをやらせてもらっているのです。

そしてどうか信心を持って下さいね。きっと救われますから。全知全能の創造主が直接手を下すとゲームにならなくなりますから、ご利益は必ず神や人を通じてもたらされます。ぜひ色んな宗教に顔を出してみて奇跡を経験してみて下さい。献金や奉仕を強制されるなどヤバいと思ったらすぐ逃げて下さい。人生に偶然は一つもないので、家や職場の近くなど、通いやすい所に必ず縁がある宗教施設があるはずです。仮でもいいから信じてみて2~4週間ほど通ってみて、何か良い奇跡が起きればあなたに縁のある宗教だと思います。

神仏だって自分を信じない人は救いたくならないでしょう。でもご利益がなければ心からの信心は持ちにくいものです。神仏はちゃんとそれをわかっていますから、半信半疑のままでも真摯な気持ちで祈れば奇跡を起こしてくれます。ただ「私を救って欲しい」「○○を与えて欲しい」などという不平不満の気持ちで祈るのではなく、既に自分が救われていることに気づいて、感謝の気持ちで祈って下さいね。人生を与えられ、何かに対して感謝の気持ちで祈ることができるということ自体がありがたいことなのです。

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